2026/03/06 03:17

ろうけつ染めとは
布に溶かした蝋(ろう)で模様を描く染色技法です。
蝋を塗った部分には染料が入らず、白く染め抜かれます。
紀元2〜3世紀頃にはすでに見られ、世界各地で独自の発展を遂げています。
日本でも天平時代の染織に、確認することができます。

バティックとは
インドネシア周辺諸国の伝統的なろうけつ染めです。
技法がインドから伝わり、インドネシアで発展しました。
ヒンドゥー教やイスラム教の文化と融合し、のちに中国やヨーロッパの影響も加わりました。
今日では、伝統衣装だけでなく、現代的な服飾やインテリアなど、広く用いられています。
2009年10月2日、インドネシアのバティックは、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

日本との関わり
日本では「ジャワ更紗」の名で知られ、室町時代に渡来したとされています。
太平洋戦争中は日本占領下で、桜、蝶、菊など日本風の柄が導入され、このスタイルは今も「ホコカイ・バティック」と呼ばれています。

バティックの技法

溶かした蝋をチャンティン(左)ですくって布に点や線を描いたり、キャップ(右)で捺印します。

布に蝋で描き、染色し、沸騰した湯で蝋を取り除く……その作業を繰り返して作られています。

【トゥリス】手描き。チャンティンという道具を使う。
【チャップ】型押し。銅製のスタンプを使う。
【コンビナシ】トゥリスとチャップの併用。

現代では、スクリーンプリントなどによる「プリント・バティック」も普及していますが、本来の「バティック」とは、蝋による防染で染められた布を指します。


不定期で、バティック体験会を行っています。
コチラもご覧ください。